ASKAIGって...何?


お名前:DrPeat  

 先日バーで飲んでいたら「このモルトご存知ないですか?」とマスターに質問されました.名前はアスカイグまたはアスケイグと読むんでしょうか.スコットランド西部の港の名前のようなんですが,本にも 出ていません.ラベルにはマスターオブモルトのマークが 印刷されており,15年物でした.どなたかこのASKAIGの素性につてご存知ありませんか.

[1999年1月30日 2時1分15秒]


お名前: MUNE   

いらっしゃいませ、DrPeatさん!
アスカイグですね。読み方はどちらでもOKです。素性は、実はこのHPで明かしています。(見て頂けなかったんですね・・・(;_;) 『Best100 & Worst100』か、あるいは『テイスティング・ノート』のページで調べて頂けば、即座に判りますよ。マスター・オブ・モルトにはこの他に、ブレアフィンディやロッホ・インダールと言った銘柄もあります。正体を知りたい方は、調べてみましょう。

[1999年1月30日 19時1分34秒] 


お名前:DrPeat  

ちゃんと書いてあったんですね. 失礼いたしました.m( . . )m 勉強不足でした.

[1999年1月31日 23時34分52秒] 


お名前:吉田屋 吉田隆彦  

アスケイグの事についてお答え致します。そう、中身はご存知のとおり「カリラ」です。では、なぜ「カリラ」と言う名前でモルトを発売しなかったかを説明しますと、 いくつかの瓶詰め業者(蒸留所出しモルトとは違い、その業者がその蒸留所の色々な樽をテイスティングして選んだたった一つの樽を、無着色、無濾過をしない状態で瓶詰めをする大変ユニークで個性的なモルトを発売する業者)は、蒸留所本来の名前の使用を禁止されているのです。例で言えば、モルトでマクファイルことゴードン&マクファイル社製(GM社)のマッカランは以前よりオーク樽で熟成したマッカランを販売していましたが、味わいがオフィシャル物 (蒸留所出しのモルトはシェリー樽熟成)とは異なった味わいになったのです。その時、そのマッカランが美味しかったらよかったのですが、あいにく非常にまずいマッカランになってしまいました。そこで、蒸留所側は、“そのマッカランは本来のマッカランではない。 直ちに名前を使用するのを止めなさい”と言ったらしいのです。 もちろん、その当時もマッカランは非常に人気の高いモルトでしたので、GM社は膨大な ストックを独自の熟成庫に在庫してありました。 数年間の裁判の結果、マッカラン蒸留所のほうが歴史的に長かったので、蒸留所がその裁判に勝ちました。その時の在庫を捨てるわけにはいかなかったので、GM社製マッカランをマクファイルと言う名で発売していたのです。しかし、その裁判の条件は1998年までの使用を禁ずるものでしたので、去年暮れよりGM社製のマッカランがその蒸留所名を使って発売してきました。そういう事もあり、マスターオブモルトはカリラの名前の使用を禁止されているので、すぐ隣の港町「ポート アスケイグ」の名前を取って「アスケイグ」と名づけました。ちなみにマスターオブモルトのロッホインダールの中身はブルックラディックで、向かいにあるインダール湾(ロッホインダール)の名前を使用しています。また、以前木下商事が発売していた日本向け商品である「フィンラガン」は、カリラとボウモアのちょうど間にある湖の名前からとっている日本向けシングルモルトです。

[1999年2月2日 22時30分22秒] 


お名前: MUNE   

吉田さん、はじめまして!
吉田屋さんのお話は、DonJuanさんから伺っており、お名前は存じておりました。 アスカイグ(アスケイグ)の疑問に対して、丁寧なお答えを頂きありがとうございました。商品リストのメールは、興味深く読ませて頂きました。 レア・ボトルのオンパレードですね。今後何かとお世話になるかもしれませんが、その節はよろしくお願い致します。

[1999年2月5日 12時7分6秒]